豆苗って大きくなるとどうなるの?家庭で栽培できるの?
今話題の人気食材、“豆苗”はその栄養価の高さから、テレビや料理雑誌でも特集を組まれることの多い野菜です。
そんな人気者の豆苗の正体って、一体なんだろう?そんなに栄養価が高いなら家庭でも栽培出来ないのだろうか?と疑問に思われる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、豆苗が大きくなるとどうなるのか、また家庭で栽培出来るのかについてお話します。
気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
豆苗ってそもそも何?
スーパーの野菜売り場でよく見かける「豆苗」って何かご存知ですか?
豆苗は「エンドウ」の種を発芽させて、伸びた茎や葉を頂く野菜です。
もともとは、畑で大きく成長したエンドウの若い葉や茎を摘んだものを、豆苗を言っていました。
でも水耕栽培でエンドウを種から「豆苗」として育てて食べることが浸透し、スプラウト(発芽・新芽野菜)として、スーパーに並ぶようになったんです。
今では、実際に成長したエンドウそのものよりも、栄養を多く含んだスーパー食材として、注目を集めているんですよ!
大きくなるとどうなるの?
豆苗はもともとエンドウの種を発芽させたものというお話をしました。
だから豆苗を収穫せずに大きくすると、次のような形態になっていきます。
実は違う種類と思っていた食材が、みんな同じ出身と思うとすごい発見です!
- サヤエンドウ
- グリーンピース
- エンドウ豆(赤エンドウ・青エンドウ)
豆苗が大きくなると、サヤごと食べることが出来る“サヤエンドウ”となります。
つまり豆苗が成長してエンドウとなり、サヤがまだ柔らかい時期に収穫したものです。
卵とじにするととっても美味しいですね!
豆苗が大きくなり、サヤエンドウのサヤの中の未成熟な実が、グリーンピースとなります。
収穫したてのグリーンピースで豆ごはんを作ると、ものすごく美味しいですよ!
未成熟な実がグリーンピースなら、完熟した豆は赤エンドウや青エンドウとして、みつ豆や甘納豆に使われています。
家庭でも栽培できるの?
家庭でも豆苗を手軽に栽培することができますよ!
種から栽培
- エンドウ豆の種を、水に一晩ほどつけてしっかり水を吸収させます。
- 100円均一で売られている受け皿のついたカゴ・ザルを購入して、水を吸ったエンドウの種を並べ、種が半分浸かるくらいまで水をいれます。
- アルミホイルをかぶせて暗所を作りだし、暗所の中で成長させます。
- 毎日水を替えながら、5センチくらい伸びるのを待ちましょう。
- 5センチくらいまで伸びたら、窓辺に出して光を当てるようにします。これまでは日の光に当てていなかったので、もやしのような状態で伸びてきますが、日の光を当てることで一気に緑の葉が出てきますよ。
- あとは食べごろに収穫して食べます。
再生栽培
一番手軽に出来る、家庭での豆苗での栽培は、再生栽培です。
スーパーで購入した豆苗のパッケージにも書かれていますが、根元を一度カットして食した豆苗を、そのまま捨てずに再び水で育てます。
私も豆苗を購入したら、絶対に2回は収穫を楽しみますよ!
栽培のコツを教えて!
豆苗は水耕栽培で、農薬を使わずに安全食べられます。
手軽に栽培できる豆苗ですが、コツを抑えておくといいですよ!
(1)水をこまめに替える
水耕栽培は手軽に出来ますが、水替えをさぼると水が腐ってしまいます。
そうなってしまうと、せっかく無農薬で安全に食べられるはずの豆苗が一気に不衛生な危険食材になってしまいますし、豆苗自体が育たなくなってしまいますよ。
だから、1日1回は水替えをするようにしましょう。
特に夏場は気温が高く水が腐りやすいので、1日2回は水を交換するのがおすすめです。
(2)豆に水をどっぷりつけない
豆から豆苗を栽培する場合、日に当てるようになると、根っこにだけ水を浸けるようにしましょう。
これは、市販の豆苗を一度カットして使った後も同じです。
再生栽培をする場合のパッケージの注意書きにも書いてありますが、豆に水を浸けるのは豆が腐ってしまうためよくありません。
あくまで豆苗の根っこに水を与えるようにしましょうね。
(3)わき芽に注目!
豆苗の1度目の収穫の際、切る位置を考えてみてください。
どうしても、沢山収穫しようと出来るだけ下の方かっとしてしまいがちですが、茎についているわき芽に要注目です!
そのわき芽から新しい茎がのびていくんです。
だから、出来るだけ下をカットしようとせず、芽がついているところを残すようにしてカットしてみてくださいね!
食べごろは?
豆苗の食べごろは、長さが15㎝~20㎝になったくらいです。
種から育てる場合は、売られている豆苗の長さをスーパーで、一度参考にしてみてはいかがでしょうか?
短い豆苗は食感があまりよくなかったりしますが、大きくなりすぎると、せっかく柔らかくシャキシャキした食感の豆苗が、筋が出て不味くなってしまいます。
食べごろだけれど、今日使う予定がないという場合は、一旦収穫してしまいましょう。
袋に入れて野菜室で保管をし、翌日食べてはいかがでしょうか?
この場合、一度カットした豆苗は、長く保存出来ないので、出来るだけ早めに食べちゃいましょうね!
豆苗のおすすめレシピ
(1)スープ
シャキシャキした豆苗はスープにすると、とっても美味しいです。
中華スープのCMでも、豆苗と卵を使ったスープが流れたりしますが、これが凄く美味しそうに見えるんですよね。
私もよく作りますが、簡単で豆のほのかな甘みも味わえて大満足です。
ちなみにお味噌汁にも合いますよ!
(2)サラダ
豆苗は生のままサラダに使っても美味しいです。
栄養豊富な豆苗を生のままで、他の野菜や魚介類・タマゴ・肉と一緒にサラダとして食べると、加熱によって栄養素を失うことなく美味しく食べられますよ!
(3)おひたし
豆苗はサッと茹でて、シンプルにおかかとお醤油をかけるとお浸しで美味しく食べられます。
少しシャキシャキ感が残っていると、食べ応えがあっていいですよ。
(4)炒め物
豆苗をサッとゴマ油で炒めて、卵と一緒に閉じても美味しいですし、他の野菜と一緒に炒めてもいいですね。
我が家は、薄い豚肉の上に小麦粉と塩コショウを薄く振って、カットした豆苗の束を置いてクルクル巻いたものを油で炒めたものが人気です。
シンプルな塩コショウもいいですし、子どもたちは焼き肉のたれで炒めたものが好きですよ。
(5)鍋
鍋物の具材として豆苗はすごく合います。
サッとしゃぶしゃぶして豚肉に巻いて食べてもいいですし、鍋の素を煮たたせて、豆苗をサッとくぐらせて食べるのもすごく美味しいですよ!