籾殻の使い道、活用法が知りたい!
籾殻を手に入れたけれど、量が多すぎて使い道や活用法がなくて困るという方は多いのではないでしょうか。
自分が使いたい量だけ手に入れるというのはなかなか難しいですよね。
この記事では、籾殻の使い道や活用法についてお話します。処分の方法についても併せてお伝えするので、気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
籾殻って使い道あるの?
籾殻の使い道はあります。
籾殻自体は、お米を作る農家ではあまりに大量に出るので、使い道に困っているという方も少なくありません。
でも実は籾殻ってエコな素材として、密かに人気があるんですよ!
それでは以下に、さまざまな活用法をお教えします。
活用法を教えて!
- 肥料として
- 作物の土づくりに
- 緩衝材として
- くん炭にする
- マルチング素材に
- 新しい活用法「モミガライト」
- 飼料にも使える
- 手芸の材料にも
私の祖父は健在のころ、籾殻に祖父が飼っていた牛の糞を乾燥させたものと、米を精米する時に出る米ぬかを混ぜて肥料を作っていました。
籾殻と牛糞・米ぬかを混ぜた後、ビニールシートをかけて放置しておくのですが、時々混ぜては寝かせるというのを半年以上続けます。祖父から発酵してそれが肥料になるのだと教えてもらいました。
今でも記憶をたどると、その時の発酵が進んだ肥料の臭いがプーンと漂ってくる情景が思い出されます。
一般の家庭でも籾殻に、ホームセンターで売られている鶏糞や、家庭からでる野菜の屑などを混ぜても肥料が出来るので、気になる方はぜひ試してみてくださいね。
籾殻そのものが肥料になると思われる方も多いかもしれませんが、実は籾殻は硬く微生物が好むチッ素が十分ではありません。
だから籾殻そのものを肥料と考えて使うと作物が思うように育たなかったりするので注意してくださいね。
作物を作る際に、籾殻を土に混ぜることで、フカフカした土を作ることが出来ます。
家庭菜園をする際に、土を柔らかくしたいということで、くわえられる方はとても多いです。
フカフカの籾殻は、リンゴなどの果物などを箱に詰めたりする際、果物を傷をつけないための緩衝材として利用することが出来ます。
道の駅に売られている卵も、緩衝材として籾殻を使っている農家は多いですよ!
籾殻は上手に炭にすることで、“くん炭”が出来上がります。
籾殻単品そのままでは、肥料にはならないものの、くん炭にすることで肥料に生まれ変わるんです。
籾殻の形を残して焼き上げるのは大変ですが、くん炭にすることで籾殻が扱いやすくなるのでおすすめです。
マルチングとは作物を植える際に、専用のビニールや籾殻などを使って、土の上を覆うことを言います。
土の水分蒸発を防いだり、土の温度調節、雑草を生えにくくしたり、泥はね予防といったメリットがあるんです。
最近ではビニール製のマルチ材が主流となり、実家の祖母や母も愛用していますが、籾殻は天然のマルチ素材として活躍してくれるので、エコでお勧めですよ。
ビニールのマルチ素材に比べて、籾殻のマルチは使用後もそのまま土に戻すと、時間がかかりながらも分解されるため、エコな部分がとても魅力的です。
また、ビニールマルチに比べて籾殻マルチの方が、土の中の水分調整がスムーズにいきますよ。
籾殻の新しい活用法として、今注目を集めているのが、“モミガライト”です。
籾殻を専用の機械ですりつぶして固形化することで、地球に優しい固形燃料を作り出すことが出来ちゃうんです。
薪ストーブの燃料として使えますし、農作物の培土や畜舎の飼料としても活用され、廃棄物として扱われがちな籾殻を上手に活用する方法として注目されています。
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実家では昔牛を飼っていた際の餌としても、籾殻は活用されていました。
牛を飼っている家庭はなかなかないかもしれませんが、家畜の飼料としても籾殻は利用することができますよ!
籾殻の枕が販売されていますが、綿の代わりに籾殻を人形の中に詰めたり、クッションの中身に使ったりするのも、おすすめです。
籾殻を使って手作り枕を作るのもいいですね。
好きな柄の布を用意して、籾殻を詰め込むだけなので簡単に作ることができます。
また、籾殻は工芸品の手鞠の中心部に使われているので、本格的な手鞠づくりをしたいと考えている方にぴったりですね!
注意点は?
籾殻で土づくりをするときの注意点
籾殻は畑の土づくりに有効とされていますが、確かに適量を加えて土づくりをすることで、フカフカの土を作ることができます。
でも量が多すぎると、作物が育つのに悪影響となってしまうため注意が必要なんです。
籾殻自体、とても硬いので土の中で微生物に分解されるまでは、ものすごく時間がかかります。水はけの悪い土に対して使うのであれば、土壌の改善が期待できますが、水はけのよい土壌では保水力が低下してしまいますよ。
籾殻でくん炭づくりをするときの注意点
私の実家では祖父が健在の時、煙突が特徴的な燻炭器を使って、くん炭を作っていました。
この際同時にアルミホイルに包んだサツマイモを籾殻の中に入れて、焼き芋が出来るのを近くで遊びながら待っていたのですが、くん炭づくりって煙が凄いんです!
風の方向によっては目が痛くなるような煙が襲ってくるので、逃げながら遊んでいました。
幸い実家は山奥で、近所とのトラブルはありませんでしたが、この煙によって洗濯物に臭いが移るとか、家の中まで臭いが入ってきて迷惑といった近隣の方とトラブルが発生しやすいんです。
籾殻でくん炭を作るのであれば、近隣の方の理解を得てから行うようにしましょうね。
籾殻に虫がわく!
籾殻の活用方法として手芸に使うことを提案しましたが、籾殻に虫がわく可能性があることを覚えておく必要があります。
だから籾殻を手芸に使う場合は、天気のいい日にしっかり天日干しをして十分殺菌してから使うと安心ですよ!
もみ殻を処分するには?
籾殻の処分方法をどうするかについては、農家の方も困っているのが現状です。
農家で排出する籾殻に関して言えば、大変な量となりますし一般廃棄物の扱いになるため、業者に持ち込んで処分しなければなりません。
廃棄処分をする際には処分のためのお金がかかります。
そして、籾殻の処分方法として昔から行われているのが、焼却です。
籾殻を焼却することで、土壌に戻しても問題ない状態に出来るので、農家の人からするとお手軽です。
ただし、農業廃棄物を野焼きすることは、特例で認められていますが、とにかく煙やにおいが凄いので近所の迷惑になることが問題とされています。
場合によっては、近所トラブルになることがあるので、よっぽど人里離れた場所でなければおすすめではありません。
少量の籾殻であれば、自治体によっては燃えるごみとして出すことが可能な地域もあります。現に枕の籾殻に関しては、私の住んでいる地域では燃えるごみとして出すように言われています。
また土に返すことで時間をかけて分解されていくため、埋めてしまうのもいいかもしれませんね。
子どもと一緒に籾殻アートもおすすめ!
私が小さい頃、籾殻がたくさんあったので、秋になると籾殻アートを楽しみました。
やり方はとっても簡単で、塗り口がスポンジタイプの液体のりとペン・紙を用意します。
紙に自分の好きな絵をペンで書いて、その上からのりでなぞります。
あとはパラパラと籾殻を上からかけて、乾かすと籾殻で絵がなぞられているというわけなんです。
私はこの籾殻アートが大好きでした。
ぜひお子さんと一緒に楽しんでみてくださいね!