赤ちゃんの離乳食に生野菜はいつからOK?
「赤ちゃんの離乳食に生野菜を使いたいけれど、生野菜っていつから食べさせていいのかな?」と疑問に思われる方は多いのではないでしょうか?
一見身体に良さそうなので、すぐにデビューさせても大丈夫なように思われがちですが、実はちゃんと適した時期があるんです。
逆に、離乳食に生野菜を出していいのはいつからか頭に入れておかないと、赤ちゃんにとって危険だったりするので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
離乳食に生野菜は与えないほうがいい?
離乳食は基本的にある時期を迎えるまでは、野菜には火を通しましょう。
離乳食期が始まったからといって、すぐに生野菜を与えるのは好ましくないです。
(1)下痢や発疹の原因となることがある
子どもの内臓は未発達なので、生の野菜を食べることで下痢になることがあります。
ただでさえ、離乳食が始まると下痢や便秘になりやすいところに、生の野菜を身体に取り込むと、消化に悪いので更に下痢になりやすくなってしまいます。
(2)食中毒の原因となることがある
生野菜は洗っていても、雑菌が野菜の表面についていたり、土が残っていてそこに雑菌が付いているかもしれません。
また、冷蔵庫での保存状態や、まな板・包丁の衛生状態によっては食中毒になりかねません。
赤ちゃんは小さな身体なので、免疫力や抵抗力も大人に比べると低いですし、一度食中毒にかかってしまうと重症化しやすいです。
だから野菜には火を通して食べた方が、殺菌効果が得られるため、安心して赤ちゃんに食べさせることが出来るというわけです。
(3)硬くて食べにくい
離乳食期は歯が揃っていないので、生の野菜は硬く感じたり噛み切ることが出来なかったりします。口の中に野菜が残ってしまったり、喉に詰まらせてしまったりすることも考えられますよ。
(4)野菜の味がダイレクトに伝わる
野菜によっては、ダイレクトに野菜の味が伝わってしまい、赤ちゃんもびっくりすると同時に野菜嫌いになりかねません。
(5)生野菜アレルギー
生野菜アレルギーのある子は、生野菜を離乳食期にいきなり食べさせるのは絶対NGです。
よく果物でも生で食べたら口の中が痒くなったりする人がいますが、赤ちゃんも生野菜でそれが強く出やすかったり、ひどい時にはアナフィラキシーショックを起こすこともあるので出来るだけ慎重に生野菜を与えたいところです。
いつから食べさせても大丈夫?
離乳食の目的は、噛むことと飲み込むことの練習です。
離乳食初期はドロドロの形状の物からはじめ、じっくりコトコト煮込んだ固さの食材へ移行していきます。
生の野菜はこの時点で、初期にも中期にも当てはまりません。
離乳食後期も、一日3食が始まって少しずつまとまった量を食べられるようになってきたところなので、離乳食完了期から生野菜を始めた方がいいですね。
特に、しっかり噛むことが出来るかという確認をしてからの方がいいですよ。
歯がどのくらい生えているのか、しっかり噛むことが出来るか、見極めましょう。
その上で、1歳前後を生野菜デビューの目安にしてみてはいかがでしょうか。
ただ、離乳食の進み具合や歯の生えそろいには個人差があるので、一概に1歳からと言い切ることはできません。
お子さんの食べ具合を見て、決めてみてくださいね!
離乳食期に食べられる生の果物を食べさせていると、赤ちゃんも抵抗なく食べ始められるかもしれません。
どの野菜から始めればいいの?
(1)甘味の多い野菜
トマトは生で食べても甘みがあって美味しいですね!
赤ちゃんもフルーツ感覚で食べられるので、スムーズに生野菜デビューが出来るのではないでしょうか。
(2)クセの少ない野菜
キュウリやレタスの柔らかい葉の部分はクセが少ないので、食べさせやすいです。
キュウリは水分が多いですし、レタスは柔らかいので、赤ちゃんも抵抗なく食べられるかもしれませんね。
(3)硬くない野菜
人参もスティックにしたら食べやすそうですが、さすがに1歳すぎの赤ちゃんには固すぎます。生野菜の中でも、柔らかめの野菜がおすすめです。
(4)アクの少ない野菜
アクの多い野菜は、赤ちゃんも食べにくいですし、えぐみや苦みは赤ちゃんにとって野菜嫌いにつながる可能性があります。
また、アクの多い野菜を食べると内臓に負担がかかったり、発疹が出たりします。
私の場合は大人ですが、アクの多い野菜を食べると顔に吹き出物が出来たり、胃が痛くなったりします。
量の目安は?
生野菜を赤ちゃんに与える場合は、少量から与えましょう。
生野菜のアレルギーがある場合は、赤ちゃんが危険です。
また初めての味や食感に赤ちゃんが戸惑うのも当然ですので、無理に食べさせようとしないようにしましょうね!
そして一度に沢山の生野菜を食べることで、下痢になったりすることも考えられます。少しずつ食べさせることがとっても重要です。
調理法や食べさせ方は?
(1)調理法
- 衛生面に注意
- 食べやすい大きさに切る
- 始めは皮を剥く
生野菜を赤ちゃんに食べさせる場合は、食べやすい大きさに切ったら、すぐに食卓に出しましょう。つまり食べる直前にカットした方がいいということです。
カットした野菜を冷蔵庫に入れたり、少し時間を置くことで雑菌は少なからずつきますよ。
また、まな板や包丁を綺麗に洗ってから使うようにしましょうね。出来れば、熱湯消毒をしてから使った方が安心です。
生野菜が喉に詰まらないよう、食べやすい大きさにカットしましょう。
小さくカットしたり、薄切りにしたり、手に持って食べやすくなるように細長く切ったりしてみてくださいね!
キュウリやトマトなどは、赤ちゃんが比較的生でも食べやすそうな野菜ではありますが、皮が口に残ってしまうことが考えられます。
だから、キュウリやトマトの皮を始めのうちは剥いてあげた方が食べやすいです。
また、トマトに関しては種もとってあげるとより食べやすいですね。
(2)食べさせ方
- 始めは午前中
- 少量ずつ
- そのまま生野菜だけで食べさせてもいいし、料理に混ぜるもよし
離乳食同様に、午前中に生野菜を食べさせるようにしましょう。
食べ慣れていない生野菜ですし、身体にどんな変化がでるか分かりませんよね。
もしも生野菜を口にして何か身体に変化があった場合、小児科が開いている時間帯に受診できるよう、午前中に食べさせるのがおすすめです。
アレルギーの心配があるので、少量ずつ食べさせましょう。
生野菜をそのまま口にさせると、野菜の味をそのまま味わってもらうことが出来ますが、他の料理に混ぜてしまうというのも一つの方法です。
ポテトサラダにスライスしたキュウリやトマト、レタスを入れるのもいいですね。
生野菜は栄養豊富
赤ちゃんに生野菜を食べさせられるようになると、料理の幅がグッと広がります。
更には、生野菜を食べさせることで、加熱によって失われがちな野菜の栄養素を余すことなく身体に取り入れることが出来ちゃいますよ!
お子さんが「野菜って生でも美味しいな」と思えるよう、生野菜デビューが出来るといいですね!