冬キャベツと春キャベツの違いは何?栄養の違いはあるの?

この記事は約7分で読むことができます。

冬キャベツと春キャベツの違いは何?栄養の違いはあるの?

キャベツは年中手に入る身近な野菜です。
品種も今や沢山の種類があります。
そこで気になるのが、キャベツの代表として知られている、春キャベツと冬キャベツの違いについてです。

何となく違いはあるのだろうけれど、いざ違いを挙げてみるとわからないという方は多いのではないでしょうか。

春キャベツと冬キャベツにはそれぞれ特徴があり、美味しい調理方法があるので、使い分けないとちょっと損ですよ!

知っているようで知らない冬キャベツと春キャベツの違い、ぜひ参考にしてみてくださいね。調理の幅が広がりますよ!

目次

違いは何?

①春キャベツ

春キャベツは、秋に春キャベツの品種の種を蒔き、3月~5月頃に収穫するキャベツです。
小さめの球体で、葉が黄緑が濃く、ゆるくふんわりしています。
水分が多く、葉が薄いというのも特徴です。

②冬キャベツ

冬キャベツは、夏に冬キャベツの品種の種を蒔き、1月~3月頃に収穫するキャベツです。
楕円形で、葉が白みがかった黄緑で、ぎっしり密に葉が巻いています。
水分が少なく、硬く歯ごたえのある葉というのも特徴です。

栄養分が違うの?

冬キャベツと春キャベツの栄養分は、品種の違いはあれど、ほぼ同じです。
ビタミンC、ビタミンK,カリウム、カロテン、葉酸、ビタミンU(キャベジンと呼ばれるキャベツから見つかったビタミン)などが豊富です。

ただ、春キャベツと冬キャベツの栄養分の含有量には違いがあるので、ぜひ覚えておきましょう。

春キャベツは、冬キャベツに比べてビタミンCとカロテンの含有量が2倍~3倍もあるんです。
カロテンとビタミンCは抗酸化作用があるので、アンチエイジング効果が期待出来ますよ。
もちろん、同じ冬キャベツの品種によっては、栄養価が高かったり甘味が強かったりするものもあります。

でも春キャベツは冬の厳しい寒さを乗り越えて、じっくり甘さを蓄えた分、栄養価も少し高めと言えるようですね。

見分け方ってあるの?

①春キャベツ

  • 全体的に小さく丸い
  • 色が濃い黄緑
  • ゆるくふんわりした葉の巻き方
  • 持ったら軽い

②冬キャベツ

  • 全体的に楕円形
  • 色が薄い黄緑でどちらかというと白っぽい
  • キュッと締まりのある葉の巻き方
  • 持ったら重い

春キャベツと冬キャベツの見分け方は、結構分かりやすいです。
見た目的にも違いますし、何よりも持った感じの重量感でも大きな違いがあります。
それでもどちらか分からないという場合は、店員さんに「何キャベツですか?」とストレートに聞きましょう!

春キャベツのシーズンに冬キャベツは売ってる?

春キャベツのシーズンでも冬キャベツを売っています。
というのも、春キャベツと冬キャベツの違いとして、種を蒔く季節が関係してきますが、品種の違いも挙げられます。

同じ種を蒔いて、春になったから春キャベツになって、冬になったから冬キャベツになるというわけではありません。

品種の違いと、収穫に適した時期というのが重なって、「春キャベツ」「冬キャベツ」という二種類のキャベツが出来るわけです。

産地によっては、1ヶ月長く冬キャベツが取れたりします。
産地が違うということは、収穫時期がずれるわけなので、春キャベツのシーズンに冬キャベツが並ぶことも珍しくありませんよ。

また冬キャベツの品種によっては、春キャベツの収穫時期に摂れるものもあったりします。一度春先のスーパーで確認してみてくださいね!

ちなみに、私の実家でも春キャベツのシーズンに、春キャベツとは別で冬キャベツも出来たりします。
やっぱり季節に合ったものを作っているわけではないので、出来が悪かったりしますが、自宅で食べる分には十分です。

使い道の違いはあるの?

春キャベツも冬キャベツも焼く・蒸す・生・煮るといろんな調理法に適しています。
ただ、それぞれの特性を生かした美味しい食べ方もあるので、できればそれぞれに合った使い道で食べるのがおすすめです。

①春キャベツ

春キャベツは柔らかく水分が多いのが特徴なので、ぜひ生でたべるのがおすすめです。
ちぎってムシャムシャ食べても美味しいですし、千切りにして色んなドレッシングをかけて食べてもとっても美味しいです。

また、春キャベツをサッと塩コショウで味付けするだけのシンプルな調理法も、とっても美味しく春キャベツをいただくことが出来ますよ。

ここでポイントなのが、春キャベツは水分が多いため、加熱しすぎてしまうと外に水分が抜けてしまって、ベチャッとしてしまうので注意してくださいね!

そして春キャベツは、浅漬けにしても最高です。
ビニール袋にちぎった春キャベツ、塩昆布、ゴマ油で和えて20分ほど冷蔵庫に入れておき、仕上げに韓国のりをトッピングするだけで絶品の春キャベツの即席漬けが出来ます。
市販の浅漬けの素でも十分美味しいですので、ぜひお試しくださいね!

②冬キャベツ

冬キャベツは、キュッとしまった硬めの葉なので、煮込み料理に向いています。
ロールキャベツやポトフに入れると、煮込めば煮込むほど味が浸みこむだけでなく、甘みが増します。

冬キャベツって生で食べると、ちょっと青臭さがあったり、えぐみが気になったりしませんか?
でも、煮込むとすごく甘くて美味しくなるので、冬キャベツを調理するなら煮込み料理で使いたいところです。

我が家の場合、鍋のシーズンはトマト鍋や塩ちゃんこ鍋、煮込みラーメン鍋など、白菜よりもキャベツの消費の方が多い気がします。

美味しいキャベツの選び方

春キャベツも冬キャベツも、まずキャベツをひっくり返して芯の切り口を見てみましょう。
切り口が黒ずんでいたり、乾燥して白くなっているものは劣化しているので、おすすめではありません。

①春キャベツ

軽くて、みずみずしいものを選ぶようにしましょう。
また、葉がふんわりしていて巻きが緩やかなものの方が甘味があって、柔らかいキャベツの葉を楽しむことが出来ますよ。

②冬キャベツ

ずっしりしていて、葉の詰まった、しっかり巻いているものを選ぶようにしましょう。

キャベツは年中手に入りやすい野菜ですが、季節によって美味しいキャベツが出回るので、それぞれに合った調理法で美味しくたくさんいただきましょうね!