赤ちゃんを自転車の前かごや後ろかごに乗せて良いのはいつから?
娘が通う幼稚園でも、自転車の前や後ろにお子さんを乗せて運転しているお母さんがとても多いです。
特に自転車の前かごにちょこんと乗っているお子さんを見ると、キュンっとしてしまいますよね。
でもこの前かご、よそのお子さんがいつの間にかベビーカーを卒業して自転車の前かごに乗っているけど、一体いつ頃から自転車の前かごに乗せても大丈夫なんだろうと不思議になってしまいませんか?
すごく身近な乗り物なだけに、結構早くから乗せても大丈夫なんじゃないかなと思いきや、自転車の構造上、前かごに乗せるのは危険が伴います。
正しい知識を持って、いつ頃から前かごに乗せるか検討してみてくださいね!
目次
何歳から大丈夫?
自転車の前かごへ赤ちゃんを乗せる場合、赤ちゃんの成長をある程度待ってから乗せるという方が多いです。
娘と同じ幼稚園に通うお子さんのお母さんは、赤ちゃんが生まれたらまずベビーカーに乗せて送迎をされています。
自転車の前かごに移行するのにポイントになるのは、まずお座りが出来ることですね。
自分で身体を支えてお座りが出来るようにならないと、グラグラ揺れて不安定な状況に赤ちゃんも怖くなってしまいますし、危険です。
そして、前に子どもという重いものを乗せるということは、自転車の構造上とても不安定になります。
赤ちゃんが暴れたりすると、不安定さは更に増して転倒する危険があります。
メーカーが規定する月齢は1歳からとなっている前かごが多いです。だから、とりあえず1歳は過ぎていた方が安心ですね。
ただ「座っていてね」という言葉を理解出来て、大人しく座っていることができるお子さんの方がより安心して乗せることが出来ます。
私の周りのお母さんは、1歳半前後で自転車に乗せてお姉ちゃんやお兄ちゃんの幼稚園への送り迎えをしている人が多いですよ!
どうしても1歳までに赤ちゃんを自転車に乗せなければならない場合は、おんぶして乗せましょう。抱っこは違法ですし、転んだ時赤ちゃんが圧迫されてしまうので危険です。注意してくださいね!
罰則:2万円以下の罰金又は科料
2輪の自転車の乗車人員は1人を、3輪の自転車の乗車定員は乗車装置に応じた人員を越えないこと。
ただし、16歳以上の運転者が
・ 6歳未満の幼児1人を幼児用座席に乗車させる場合
・ 6歳未満の幼児2人を幼児二人同乗用自転車の幼児用座席に乗車させる場合
・ 4歳未満の者1人をひも等で確実に背負う場合
(幼児二人同乗用自転車に幼児2人を同乗させた場合を除く)
はこの限りではない。
※ 幼児二人同乗用自転車に乗車するときは、安全ロックを解除するなど、その使用方法に従って安全に使用しましょう。
幼児二人同乗用自転車は、国内の安全基準であるSGマークやBAAマークなどの付いた安全な自転車を利用しましょう。
参照元大阪府警「自転車の交通安全ルールブック」
前かごつき自転車か、後付のかご、どちらがいい?
お子さんを乗せる自転車の前かごは、二種類のタイプに分けることが出来るんです。
まず、もともと赤ちゃんを乗せる前かごがついているタイプの自転車です。
前かごの中にすっぽり赤ちゃんの足が入り切ってしまうので、赤ちゃんの足や、前かごそのものがお母さんの自転車をこぐ足に当りそうという不安もありませんし、赤ちゃんが座りやすいようにちょっと斜め設計になっています。
中に敷かれているクッションも、ちょっと触らせてもらいましたが、厚みがあって座り心地がよさそうですね。
何よりも普通の自転車の前かご部分は、丸々赤ちゃんが乗る専用の前かごなので、とても広々使えます。
一方で後付けのかごの場合は、手持ちの自転車との相性もありますが、お子さんの足やかごが自分のこぐ足にぶつかってしまったり、赤ちゃんが乗るのに窮屈だったりするという意見が多いですね。
また自転車によっては、後付けできないものもあるので自転車屋さんに確認してから購入するようにしましょうね!
そう考えると、もともと前かごがついている自転車の方が、楽に安全に乗ることができておすすめです。
お子さんが乗る前かごは、もう乗らなくなったら自転車屋さんで外してもらって別の前かごをつけたりということも出来ますし使い勝手が良いですよ!
ただ値段は手持ちの自転車に後付けする方が安いです。
前に赤ちゃんを乗せる期間もあっという間でいずれ後ろにチャイルドシートをつけて乗せることを考えたら、予算との折り合いがつけばということになりますね。
乗せる時に気を付けること
赤ちゃんを前かごに乗せる時には、まずしっかり自転車が平らな所に停められていることを確認してから乗せましょう。
そして、赤ちゃんの機嫌がいいことが前提です。
以前幼稚園で2歳になる前のお子さんの機嫌が凄く悪くて、自転車の前かごに乗せるのをのけぞって嫌がっていました。
それでもお母さんは急いでいたので、無理やり乗せていたら結局暴れて落ちちゃったことがあります。
お子さんの機嫌が悪い時は、あやして落ち着かせてから乗せるのがベターですよ!
また、シートベルト、ヘルメットもしっかり着用するようにしましょう。
シートベルトは転落を防止してくれますし、ヘルメットは万が一転落した時に頭を打つのを防いでくれます。
赤ちゃん用のヘルメットも販売されていますよ!
万が一にしっかり備えてお子さんを乗せるようにしましょう。
定期点検も忘れずにするようにしましょうね!
走るときには、ここに注意!
自転車の前かごにお子さんを乗せて走る時には、まずスピードを出さないようにしましょう。
スピードを出す分もしも事故があった時の赤ちゃんへの衝撃はとても大きいですし、自転車が相手に怪我をさせることも十分考えられます。
安全運転でスピードの出し過ぎにはくれぐれも注意しましょうね!
そして、走る距離は短距離ですませましょう。
長距離運転は赤ちゃんに負担がかかりますし、赤ちゃんも飽きてじっとしていられません。
出来るだけ早く用事を切り上げて、自転車に乗る時間が長くならないようにしましょうね。
何よりも自転車は軽車両と同じ扱いになるので、道路交通法をしっかり守って、一旦停止なども忘れずにするようにしてください。
最近近所でも自転車の取り締まりが厳しくなりましたが、それだけ自転車の事故が多発しているということなんですよね。
赤ちゃんの命も自分の命も、周りの命も大事にしましょうね!
降ろす時にも気をつけて!
赤ちゃんを前かごから降ろす時にも、まず自転車が平らな安定している場所に停まっていることを確認しましょう。
赤ちゃんを降ろす際に足が前かごに当ってしまって、そのままガシャンと自転車が倒れることも十分考えられます。
なので、安定感のある場所へ自転車を置いておくことは大前提となりますよ。
あとは、赤ちゃんに“降りるよ”と声をかけてあげましょう。
赤ちゃんも心の準備が出来ますし、より安全に降りることができますよ!
よくお子さんを乗せたままお話に夢中になっているお母さんもいますが、お子さんが立ち上がろうとしたり、動いたりするのでとっても危ないです。
また、降ろした後も、お子さんが道路へ飛び出したり、どこかに行ってしまわないよう気をつけてくださいね!
自転車は便利だけど危険もいっぱい
自転車は便利ですし、法律でも幼児用の座席をつけた幼児用2人同乗自転車に関しては、1人の大人に対して幼児を2人乗せてもいいとなっています。
でも、やっぱり子どもが大きくなってくると、前後に子どもを乗せて運転するのは大変危険ですよね。
特に前に子どもを乗せている状態は、とてもバランスが取りづらいです。
前かごのメーカー規定では、4歳くらいまで前かごに乗せても大丈夫となっていますが、実際は重すぎるということで、3歳には後ろのチャイルドシートに移動するという話もよく聞きます。
後ろは後ろで、お子さんの様子が全く分からないので、“危ないからしっかりつかまっていて”といったお話をよく聞けるようになってからでないと危険です。
便利で身近な乗り物だからこそ、赤ちゃんの安全を最優先に考えて、上手に利用するようにしましょうね!