本は返品や交換はできるの?書店とスーパーで違いはあるの?

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本は返品や交換はできるの?書店とスーパーで違いはあるの?

買ったばかりの本を読んでいて、
「内容がつながらないと思ったら、ページが抜けてる。」
「あれ?同じページが2枚ある。」
そんな経験ありませんか?

これは、落丁・乱丁と言います。

また、同じ本を2度買ってしまった、頼まれた本を間違えてしまった、なんてことは結構あるのでは?

そのような時に、どうすればいいのか、本の返品・交換について書いていきます。

目次

買った本が落丁・乱丁。返品や交換はしてもらえる?

落丁本、乱丁本は返品や交換をしてもらうことができます。お金を払って買ったものですから、不良品は取り替えてもらわなければいけません。

購入した書店に在庫があれば、すぐに取り替えてもらうことができます。レシート等、その書店で購入したことがわかるものを持参しましょう。

レシート等がなく、購入から時間が経ってしまっていたり、購入書店が遠方の場合などは、出版社に直接連絡するのがベスト。
ほとんどの場合、本の最後のページに出版社の電話番号が書いてあるので、そちらに電話をかけ、落丁・乱丁の旨を伝えれば、適切な対応をしてくれるはずです。

間違って買ってしまった!返品や交換は可能?

同じ本を2度買ってしまった、頼まれた本を間違えて買ってしまった、というミスは少なくないもの。
前項と違い、この場合は、店側からみると「お客様都合」ということになります。

返品・交換は、相談すれば応じてくれる場合が多いです。
基本的には、交換という方法を取ることになるでしょうが、状況に応じた判断になります。購入側のミスであるということを忘れてはいけません。

店によっては、返品・交換はしないと決められている場合もあります。
それでも、対応してくれることもあるので、まずは、すみやかに購入書店へ連絡を入れましょう。
必ず、購入した書店に連絡をしてください。購入時のレシートも必要です。

もし、返品・交換に応じてくれなかったとしても、それは仕方ないこと。どちらかと言えば、好意で応じてくれていると考えてください。

ただし、注文して取り寄せてもらった本に関しては、返品・交換はできないと考えた方がよいでしょう。

大型書店、町の本屋で違いはあるの?

流通や仕組みという意味では同じですが、返品や交換の対応については、違いが出てくる場合もあります。
大型書店は店員が多く、客数も品数も多い上、複数店舗存在する場合もあるため、対応がマニュアル化されていることも。

一方、町の本屋では、一人の客の印象が店員に残りやすく、来店時の状況や会話などで、顔を覚えていてもらえる可能性もあるのです。
そうすれば、交換のお願いも、よりスムーズになります。

実際、小さな書店で、贈り物が「重なるかも」と悩んでいる人に、「もし重なってしまったら、交換しますよ」と対応しているお店もありました。書店側から申し出るのは、多少のリスクは負っても仕方がないという独自のやり方で、個人店だからできることなのかもしれません。

スーパーやコンビニで買った本も返品・交換可能?

スーパーやコンビニでは、会社ごとのマニュアルがあります。
購入者都合での、本の返品・交換には応じていないことも多いです。ですが、状況に応じて、交換してもらえる場合もあるかもしれないので、一度、問い合わせてみてもよいでしょう。

店頭で、「ああ、あのときの」「あ、いつもの」と覚えていてくれて、対応してくれるかもしれません。
でもそれはあくまでも、店側の好意です。交換できないからと言って、店側の対応が悪いということにはなりません。
目を通した本や雑誌、新聞を「間違えた」と言って持ってくる人がいないとも限らない。悲しいかな、それが現状です。

ネット通販でも可能?

いくつかのネット書店を見てみると、乱丁や落丁など事故商品以外の返品・交換には応じない、と明記されています。

購入ボタンを押してから、一定時間または一定期間、キャンセルが可能な場合もあるので、注意事項をよく読むことが大切です。

操作ミスで、複数回購入してしまい、キャンセルもできない時は、速やかにショップへ連絡をいれましょう。

お客さんの気持ちと本屋さんのジレンマ

子どもの頃、近所の書店で買った月刊誌がすでに購入済みのもので、15分後くらいに書店に戻り、相談したことがあります。
ご夫婦で経営されている小さな書店で、1日の来客数も多くはありません。さっき会ったばかりの書店の奥様は、当然私のことを覚えていてくれ、すぐに他の雑誌と取り替えてくれました。
自分が間違えたという自覚があり、緊張してお願いしたので、とてもホッとしました。

客側としては、自分のミスを認めつつ、対応してもらえれば、とてもありがたく感じます。

一方、店側としては、できる限り、お客様の希望に沿いたいけれど、応じられない場合があるのが現状。多少のリスクを負って、応じている場合も少なくないのです。

書店の仕組みとして、本は委託販売という形をとっているため、売れない本は取次会社を経由して、出版社へ返本します。
ですから、購入済みの本が、なんらかの事情で返品された場合も、対応することはできます。

しかし、返すことができない、「買い切り」の本というのもあります。お店によっては、完全に買い切りで本を置いているところも。
そうなると、気楽に返品に応じるわけにはいきません。

また、本はスリップという、二つ折りの短冊のような紙が入っていないと返すことができません。
このスリップは購入段階で引き抜いてしまいますので、スリップが保管されていなければ、返本不可能ということになり、書店が在庫を抱えることになってしまいます。

ですから、返品・交換が必要な時は、まず電話。できれば当日から翌日の間にしてください。

そして、取り寄せてもらった本に関しては、返さない前提で仕入れるので、返品・交換はできないと考えた方がよいでしょう。

このように、書店やその他、本を扱う店では、返品・交換に応じられないケースがあります。
間違えて買い、返品・交換ができなくて同じ本が2冊になってしまった時は、人にあげたり、古書店に売ったり、保管したりして、次から同じ間違いをしないように気をつけましょう。

かく言う私は、同じ本を3回買ったことが2回もあるのですけれど。