1歳前後の指差しの意味は?しないのはおかしい?

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1歳前後の指差しの意味は?しないのはおかしい?

最近の写真を整理していると、我が子の写真、ほとんどがカメラレンズを指差している……。

そういえば最近、喃語(なんご)が減り始めて、身振り手振りをするようになったかも。

そう感じたことはありませんか?実はこの指差し、とっても重要なんです。まとめてみました。

目次

1歳児の指差しにはどんな意味があるの?

指差しの意味
指差しは、発達のチェックポイントである、重要なアクションです。「ことばの前のことば」と言われており、コミュニケーションのための大切なしぐさです。

1歳児の指差しには意味があり、成長に伴って、指差しの対象が増えていきます。

  • 「興味」…1歳前後の早い時期に見られ、自分が興味を持っているものを見たときに現れる。
  • 「要求」…1歳頃に見られ、周りの大人に「こうして欲しい」と要求するときに現れる。
  • 「共感」…1歳半頃に見られ、自分が興味のあるものを周りに共感してほしいときに現れる。
  • 「理解・応答」…1歳半頃に見られ、大人の言うことを理解し、自分の好きなものを選択するときに現れる。

指差しをしないのはおかしいの?

指差しをしないのはおかしい?
指差しは一般的に1歳前後と言われています。

しかし、もちろん子どもによって個人差があるのが普通です。

指差しをしないことが「自閉症だから?」と心配する方もいますが、あまり心配しすぎは良くありません。

指差しは1歳前後から、2歳頃までの間に、クリアしていることが目安になります。

我が家の二人目の娘も、1歳を過ぎる頃には指差しの兆しがなく、「上の子は1歳になる前に指差しをしていたのに、なんで?」と、不安を感じたものでした。

1歳半検診で、「指差しが出ていること」は検査項目になりますので、それがないと”要経過観察”などの診断を受ける場合があります。
子どものことで心配は尽きないと思いますので、気になるときは、小児科などで相談すると良いでしょう。

ただし、自閉症は、指差しのあるないだけで診断はできません。
子どもが大人の手を道具のように使う動作(クレーン現象)などの特徴も関係してきますし、3歳頃までは確実な診断ができません。

指差しをしないことを不安に思い、大人が焦りすぎないようにしてください。

指差しの練習のしかたってあるの?

指差しの練習
「さあ、今から指差しを覚えさせるぞ」と意気込まず、練習を考えるのであれば、指差しを、普段の日常の中に取り入れてみましょう。

もともと、指差しはコミュニケーションツールのひとつです。
子どもの興味を示すものを2つ並べて、どちらか選ばせてみたり、子どもに外の景色などを見せたときに、大人が指を差して示してみたりするなど、子どもが大人の真似をして、指を差しはじめるよう、見せてあげてくださいね。

けれど、子どもの成長を大人が急ぐ必要はありませんので、練習しているのに、子どもが全然指差しをしなくてイライラする、などせず、楽しくゆっくりと、取り組んでくださいね。

指差しをはじめたら、どう対応すればいいの?

指差しをはじめたら?
子どもが指差しをはじめたら、言葉を教えはじめるチャンスです。
子どもは、自分の興味のあるものや、好きなものに対して指を差します。
犬を指差したら、「ワンワンいるね、かわいいね」車が通りすぎるのを指差したら、「ブーブー行っちゃったねー」など、インプットしてあげてください。子どもはしっかり理解していますよ。

また、単語だけでなく、「リンゴさん赤いね」など、興味を持ったものがどういった状態なのかを、示すように話しかけてあげると、複数の単語を理解してくれるようになりますよ。

まとめ

1歳前後の子どもが指差しは、その子の成長の兆しです。

子どもは口では言葉が出なくても、何を言っているか、頭でしっかり理解しています。

早くかわいらしい口が言葉を紡ぐよう、家族みんなで、楽しく焦らず、サポートをしてあげてくださいね。